5年前のゴールデンウィークにBMC4湖めぐりのベースとなった、『町営大池公園駐車場』に着いたのは5年前と同じAM5:30。
5年前に4湖めぐりをしているので今回はさらにその先に進むとともに、前回惨敗した紅葉台にチャレンジする。サスペンションステムの効果検証も兼ねる。
2番目に通過するのは『西湖』。看板に『サイコ』と書かれているのが、今回のサイクリングを象徴しているようにも思える。
対岸は、『貞観の噴火』で長尾山から流れ出た大溶岩流の縁である。
溶岩流はかつてこの辺りにあった、広大な『剗の海』を埋め尽くし、わずかに西湖と精進湖を残すのみとなった。
前回周った精進湖と本栖湖をスルーし、県境に向かう。
長閑な牧草地(流石匂いは新鮮!)を走っていくと、公園の跡地(と思えるくらい牧草地化していた)のような場所がある。
ここにはかつて『オウム真理教』のサティアン(真理という名の修行場)があった。『地下鉄サリン事件』をはじめ、多くの事件を起こしたオウム真理教の本拠地に、機動隊に守られた警察が入っていく報道が連日のようにテレビで流されていた。
サティアンは一か所ではなく、当時は上九一色村だった『富士ヶ嶺』一体に拡散していた。
サティアンがあったとされる場所(の周辺)に行ってみても当時を思わせるものは残っていない。
現在は本当に長閑な酪農地帯となっている。木陰に行くと高原の風がさわやかだ。(ま、写真に匂いは写らないからね。)
次に上九一色村当時の有名スポットに行ってみる。
富士クラッシックゴルフ場へと続く道から脇に入って
フェンスを隠すように茂った木立の道を進む。
やがて閉ざされたゲートに突き当たる。『不法侵入者は警察に通報』と警告看板があるゲートの向こうは、20年以上前に閉園した『富士ガリバー王国』。心霊マニアには第一級スポットである。
フェンスの周囲は高い木々で覆われ、中を覗き観ることはできない。ガリバー像や当時の建物は撤去されたが、いまだに土地の再利用はされていない。
オウム風評を払拭するために誘致されたというが、これもバブルの負の遺産といえる。
こんな4車線の高速道路並みの道が車もろくに走らないまま高原を貫いている。
ちなみに突き当りのフェンスの標高は凡そ1,200m。本日の最高地点である。
フェンスを避けて迂回して更に近づこうとすると、「別荘地のため関係者以外立ち入り禁止」となっていた。一旦麓に下りて県道71号を鳴沢方面に向かう。
大室山の麓に展望駐車場があるので立ち寄ったが、草気に展望を塞がれてなにも見えない。
突き当りのR139を左折し、500mほど行くと『紅葉台』の標識がある。前回ドロップアウトした1.3km、平均斜度11.3%のダートクライムにチャレンジする。
途中の写真はない。止まったら再発進できないから‥‥。
ここが頂上のレストハウス。途中、外国人旅行者の方と、下ってきた珍しいE−mtbのサイクリストさん2人に声をかけられる。止まって譲ってくれたのだが、こちらは止まることもできず、ろくな挨拶もできなかった。
旅行者さん、サイクリストさんごめんなさい。
紅葉台のレストハウスはオバチャンおひとりで切り盛りしていた。今日は外国人ハイカーの方が殆どで、おばちゃんも今日は特別外人さんが多いといっていた。
朝綺麗に見えていた富士山頂は雲が掛かっていた。
展望台は有料だが、富士山頂が見えない日は大人もオール子供料金なのだそうだ(半額ではない)。と、いうことで子供料金で展望台に上る。
富士は雲に覆われていたが、眼下に広がる広大な樹海には感動。ここが本日の絶景である。かつてはここにはるか先まで続く広大な海があった。そしてそこには古代の王朝が栄えていた(かもしれない)と思うと心躍る。
ミステリアンのドームはあの辺だとか、マーカライトハープの着陸地点はあそこだなどと子供じみたことを考えながら展望台を下りる。
何か作ってもらおうかと思ったが、オバチャン大忙しだったので、すぐできるという『絶品カレーパン』をもらう。
アツアツでまさに『絶品』であった。
レストハウスから100m程もどると、『紅葉台』と『三湖台』の分岐点で、ここから下りとなる。
下りのほうが、上るよりはるかに怖い。砂利道となればなおさらである。怖いながらも比較的スムーズに下りられたのは、タイヤのおかげか。それともサスペンションステムの効果かな。
昨日取り付けた『レッドシフト』であるが、正直目立った効果は感じられなかった。沈みこみの感覚はあるが、振動が和らいだわけでもない。逆に振動でバーエンドミラーが使えなくなった。
しかし、最後にわかったのは、毎回サイクリングで生じる掌の痛みが今回はないということだ。これが効果なら見えない大成果なのであるが。
ステムが変わったことすら気が付かない(ポジションは変わったが)程度であった。いづれにせよ、初動の沈みこみばかり気になるのはエラストマーの組み合わせを軽くしすぎたためかもしれない。
徐々に調整して、いいセッティングを見つけるしかないようだ。ま、ターボクレオSLエボの滑らかさを期待するのは浅はかというものである。
この後GoogleMapで『日帰り入浴「泉水」富士山溶岩の湯』に行く。「すいています」のマップ情報を信じていったのだが、観光バスで団体が来ているとのことで超混雑であった。食事処も長蛇の列。それでも70分くらい休憩して帰途に。昼抜き渋滞はつらいので藤野PAでモスを食べる。
本日の走行 67.1km
バッテリー残量57%
スタート時97%だったので、消耗は40%
音楽のお供
アンマレー 『so-far』『Love Song』
歌姫を独占リスニングなら、大渋滞も悪くない。
にほんブログ村
にほんブログ村