連休の渋滞を回避すべく夜中に東京を出発。
関越道を北上し小出から、つい先日積雪による冬季閉鎖が解除になったR252の六十里越峠を抜けることにした。
渋滞もなく塩沢石打SAで仮眠を取り朝を迎える。今年は平年より雪解けが遅い。越後の山々にもまだ残雪がかなり残っている。
久々のKARANO号長距離遠征である。この日を意識したわけではないが、今年はスタッドレスを履きっぱなしである。
すでに丸4年を迎えたスタッドレスは山があろうとなかろうと使用限界に達している。今年は履きつぶすつもりでいる。荷物のせいかノーマルなのにローダウンのように沈んだボディ。ただでさえホイールベースが長いのだ。せめて後方の四駆車(トゥアレグかなぁ)位のクリアランスがほしい。
会津入りの前に銀山湖に行ってみる。娘に雪の山を見せたいし、レストハウスで朝食も取れる。
小出からR352湯之谷を経由してシルバーラインを通り奥只見ダムに。
シルバーライン、奥只見。どっかで聞いたような名前。そう、あの織田祐二のホワイトアウト(ケイト・ベッキンセールじゃないよ)の舞台となった奥遠和ダム・奥遠和シルバーラインのモデルがここである。十数km続くトンネルを越えていく、映画の設定どおりの秘境である。映画ではダムの撮影は黒四だった。諸々の理由からだろうが、ここまでやって奥只見ダムが使われなかったのは悔しいの一言である。
奥只見ダムの懐にあるレストハウスは今でも雪に覆われていた。レストハウスから少し登ったところにある丸山スキー場は、春休み前にオープンし、今もシーズン真っ盛りである。レストハウスの駐車場もほとんどがスキー・スノボの客である。若いころはGパンにトレーナーでよく滑りに来たものだ。
ダムに通じる遊歩道は雪の壁だった。雪解けの水にふきのとうがあちらこちらに顔を出している。“知ってるよ。天ぷらにするとおいしいやつ”と娘。こいつは食うことしか頭にないのか‥‥。
奥只見ダム。昭和36年完成。高さ157m・堰堤長475m(全国5位、重力式ダムとしては日本一)・貯水量601百万 m3(総貯水量としては2位‥‥最近徳山ダムに抜かれたが、この上位2ダムはダントツ双璧で他の追従を許していない)・発電所の出力56万kwは水力発電としては日本一。まあ、何をもって日本一とするのかによるが、その規模からいえば奥只見ダムは日本屈指の巨大ダムであることは間違いない。建設の背景、雪に閉ざされた秘境故の難工事からも黒四と並ぶ双璧と思える。
土産にけんちん汁の缶詰を買う。ここのけんちん汁缶は最高である。最近は高速のSAなどでも売られているが、ここで買うことに意義がある!?
帰りも同じくシルバーラインを抜ける。関越トンネルと違い、此方のトンネルはスリル満点である。“赤い月”に襲撃される前に麓に戻れて一安心‥‥?
にほんブ ログ村
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