武蔵五日市駅M6:00。の駐車場到着。
普段は通勤客が使うための広い駐車場なのだろう。
朝からほかにも『2+4』で自転車を積んだ車が数台いる。
登山者やハイカーもいる。ここに車停めて駅に向かったけど何処へいくのか?

今回計画していたのは『裏ヤビツ』。宮ケ瀬周辺を含め90km程度のルート。しかし県道70号が宮ケ瀬方面から峠に向かう途中で不通であることがわかり、急遽変更。

払沢の滝檜原街道











檜原街道はかつては甲斐と武蔵を結ぶ幹線だった。現在は道路も整備され観光スポットも増えたが、奥多摩に比べるとちょっとマイナー感がある。その代り奥多摩より長閑でより秘境観が漂う。離島を除き都下で唯一の村、『檜原村』に入る。
何度も来ているが、自転車で来るのは初めての『払沢の滝』による。
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北秋川の支流(セト沢というらしい)の渓谷を10分ほど歩く。
日本の滝100選に選ばれた『払沢の滝』は、落差60m。遊歩道の前に魅せる優雅な滝は最下段の26m。写真上に微かに3段目の落水が見える。



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払沢の滝を後にしてまた檜原街道を進む。途中何人もの健脚さんに抜かれていく。やがて奥多摩湖方面と上野原方面の分岐点に出る。健脚さんたちは右ルートの奥多摩周遊道路(旧奥多摩有料)を目指すのだろう。
軟弱オヤジは右の上野原ルートに進む。
第一の難所である峠はあるが、トンネルで抜けるため予想よりは楽である。とはいってもすでにスポーツモード全開である。

武甲トンネル

峠の名は浅間峠だがトンネル名は『甲武トンネル』である。
さぞやモーターバイクやドリフト族が楽しんだのだろう。下り道はカマボコとスリックだらけである。細いタイヤの自転車には迷惑至極である。





 左ルートへ

甲武トンネルのある『上野原あきる野線』から『上野原丹波山線』に入る。檜原街道の分岐点が標高400m。上野原丹波山線合流点が標高295mなので100mくらい登り直しになる。
上野原丹波山線を6kmほど登っていくと『初戸』という集落で道がわかれる。支流の初戸川に沿った本線と鶴川本流に沿った支線腰掛ルートがあるが、『阿寺沢の滝』によりたいので腰掛ルートを進む。


滝の上‥‥阿寺沢の滝看板










『阿寺沢の滝』、この周辺では見ごたえのある滝のようだ。
阿寺沢の滝の看板があったので進む。そのあとの看板を見つけるのに苦労したが、分岐の看板からすぐのところに発見。しかし何回行っても民家の庭先になってしまう。仕方なく断念。滝の上からは結構な落差と轟音だけはわかるのだが。
後で調べると民家の軒下の岩壁とのわずかな隙間を抜けていくことがわかった。これ普通じゃわからん。玉ノ井ラビリントの『抜けられます。』と同じじゃ。

小菅村へ鶴峠へ










再び『上野原丹波山線』本線に合流、鶴峠を目指す。
小菅村の看板。しかし峠はまだ先である。
奥多摩周遊道路の上りは始点から7km、平均斜度5.9%。鶴峠はどこを基準にするかにもよるが、峠までの5.7kmからの平均斜度5.5%。結構厳しい。
案内板

これでもかと思うくらい登って峠についた。峠には先客の健脚さんが座っていた。E−バイクで「あーしんどかった」と止まって座り込むのも申し訳ない気がしてそのまま下りに。よって峠の写真は撮り損ねた。
アシストバイクはあくまでアシストだ。トラクションをかけなければアシストしてくれない。しかもトラクションが強いほどアシストも強くなる。
確かにこれだけの峠道をノンストップで登れるのだからアシストの力は強力であるが、アシストを有効に引き出すためには自分の脚力は必要なのだ。どんなにスローペースであろうと、泣こうが攣ろうが、自分の力で越えられない峠はアシストを使っても越えられないのである。
ネットや動画で「E−バイクは峠道も楽〜々」なんてコメントやキャッチフレーズなんてよくあるけど、あれはもともとそれなりに走れる人間のコメントなのである。
峠を下り切ったところで休憩。




深山橋東京都に










ここから白沢川伝いに下っていくと小菅川に沿ったR139に出る。このR139、富士市から始まって奥多摩町まで続いている。前回の富士ドライブでも走った。富士市から大月市までは超主要幹線なのである。
奥多摩町に入ると川はすぐに奥多摩湖に変わっていく。深山橋を渡り青梅街道に合流する。

ドラム缶浮橋深山橋2

今は水量も多いので、ドラム缶の浮橋を渡れるかと寄ってみる。やはり通行止めだ。理由は強風のため‥‥!!「風なんか吹いてねーだろ!」




小河内神社小河内神社2










ドラム缶橋で止まったので小河内神社まで脚を延ばす。
小河内神社は奥多摩湖に突き出た岬の一番高いところにある。湖底に沈んだ小河内村の鎮守が遷宮してきたのだろう。もしダムの水没がなかったらここは麓の集落から見上げることができた高い尾根の先端だったのだろう。
駐輪場所から結構上り坂を歩いて、最後にこの石段を登る。
御朱印をいただいていこうと思ったが、社務所は無人で「御朱印は扱っておりません」との手書きの張り紙があった。残念。
小河内ダム


暑くてたまらんのでダムサイドの『水と緑のふれあい館』で休憩と水分補給をする。







むかしみち4むかしみち3むかしみち2










ダムから奥多摩町までは『むかしみち』を通る。小河内村がダムの湖底に沈む前の旧青梅街道である。ここは奥多摩の中でも、より秘境観を味わえる場所でオヤジのおすすめルートである。氷川方面からダムに向かうのに通ると、最後に一気にダムの高さを上ることになるので、ダムから氷川方面の帰路に通ることをお勧めする。

むかしみちむかしみちは前回BMCで来た時にレポートがあるので参照願いたい








残り帰着












帰路は吉野街道から秋川街道経由で武蔵五日市駅に戻る。全般的にスポーツモードを多用したので、バッテリー残量は14%。平均するとノーマルモードで走行に値する。アシストオフで走っていた部分もあるので、山岳地帯では安全距離を大目にとった方がよさそうである。
 ルート

走行   105km
取得標高 11971.4m(あまりあてにはならん)
最高標高 884m(自転車でスカイツリーより高いところへ行ったのは初めてだ‥‥以前行った日原鍾乳洞の駐車場標高はビミョウだ)