前かDVDら見たいと思っていた映画をDVDで購入した。
『怪獣大戦争』。言わずと知れた1965年の東宝ゴジラシリーズの特撮映画である。
もちろん子供時代に劇場で見た年齢である。(ただし多分劇場で見たのは65年封切り時ではないだろう)
『モスゴジ(モスバーガーの限定メニューじゃない)』から『怪獣総進撃』にかけては、幼年期から少年期にかけて、怪獣に心ときめかせる時代であった。さすがにちょっと大人心が出てきた頃、「吹き出し」で喋るゴジラを見たのがきっかけでゴジラと決別してしまった。

『怪獣大戦争』は、ゴジラシリーズでは初めて侵略者として宇宙人が出てくる映画である。
また、ゴジラが地球外で暴れるのも初めて。リモートコントロールされるのも初めて。ゴジラを絶対魔神と崇めている信者からは許しがたい作品の第一歩ともされる。
この映画はゴジラシリーズ第6作ということだが、改めて見ると、ゴジラが主役とは思えない。侵略者の宇宙人VS人間の戦争であり、ゴジラ・ラドンはどちらかというと脇役の感さえある。

X3X4の侵略者はX星人。
すべて計算機によって思考や行動を支配されていおり、女性の容姿が皆同じだったりする。まあ当時の水野久美さんならそれでもいいんじゃないと思えてしまう。
その水野久美さん演じる『X星人ナミカワ』はグレンとの恋により、最も人間的な役を演じているが、もうひとり最も魅力的なX星人が『統制官』である。


X1X2星人のボスとして出てくる統制官。おそらくX星の最高指導者なのであろう。この『統制官』はとてもユニーク且つ魅力的な宇宙人物?である。

X星の最高指導者が直接地球の一宇宙飛行士と惑星間の交渉事をするか?とか友好条約締結に等しい会見をあんな湖のほとりの仮設テーブルなんかでやるか?と言う突っ込みは別として、最も無機質・無感情であるはずの統制官の何気ない仕草がとてもダンディで人間くさかったりする。

X5律を犯せば「死」という厳しい掟に支配されている冷酷なX星人の頂点の割には地球人に気さくな態度をとったり、捕虜を取り逃がした配下の植民地指令(普通は厳罰だよね)に処分を頼まれてあっさり引き受けたり。そして最後のあの名言。

以前見ていた時はほとんど気にしなかったが、統制官て誰がやっているんだろう。初めてキャストを見る。
『土屋嘉男』?!!。
主役やってもおかしくない大スターじゃないの。確かによく見るとその人である。
調べてみるとミステリアンの首領もこの人だった。
演技派なのに、ホラーものやメイクものなど変わった役も多く、今で言うとジョニー・デップみたいなタイプかも知れない。

かつては邪悪の化身だったゴジラが、『地球最大の決戦』から立場が変わってきて、子供たちのヒーローになっていくターニングポイントのような作品ではあるが、ストーリー的には子供向けにしてしまっては惜しい内容である。

ゴジラ・ラドンをデビュー当時や平成の恐怖獣として登場させる。X星人の登場をもっとミステリアスにする。グレんとナミカワの出会いやナミカワが変わっていくエピソードなんかを盛込んだり、世界教育社をもっと謎の組織としてクローズアップさせたりしたら、大人が見ても十分楽しめるSF大作になるだろう。
X星人が全滅したあとで、ゴジラ・ラドンがキングギドラを撃退するシーンが出るのは、如何にも主役はゴジラだということをダメ押ししているみたいだが、ホントならゴジラ・ラドンを奪い返され、最後の切り札のキングギドラも失い、万策尽きた段階で、あの統制官の名セリフとともにエンディングを迎える方がよりドラマチックな気がするが。

『我X6々は脱出する。未来に向かって脱出する。まだ見ぬ未来に向かって‥‥な‥‥』というのはまさに名言である。子供心にもインパクトがあって結構覚えている。
時代が下るが『三国無双』の袁紹が負けた時のセリフ、『退却ではない。未来への進軍である!』とともにとても気に入っている負けゼリフである。

それにしても、X星人撃退戦勝利直後に、フジ・グレンにX星再調査にでろという田崎潤演じる桜井博士ってなんていう人!?。X星とは交戦状態でしょ。レディーガード持って制圧にいけと言うつもりか‥‥地球側の代表者って一体誰なんだ、佐々木孝丸さ〜ん‥‥?

電子計算機によると、今見ても結構楽しめる映画であるとの答えが出た。


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