今さら『ディズニーリゾートに行ってきました!』などという味噌もつかない投稿をする輩もいないだろうし、自身ももう何度も行っているのだが、今回は『行ってきました!』投稿。

久々に平日に家族に休みが重なったので、3年ぶりにディズニーシーに行く。今まではマジックキングダムで安くあげていたが、今日び企業が新規にマジックキングダムには入れない状況の中、会社がマジックキングダムを脱退するという英断!!?を下したため、家族で18,300円という、キャッシュでは絶対払おうとなどとは思わない金額で、初めてEチケットによる入園となった。

これだけの金額を払って、長時間待って、同じアトラクションを毎回乗っても、また来たいと思うディズニーリゾートの魅力とは不思議なものである。

一般によく言われる、そして運営側も言っている『日常とは切り離された世界の演出』なのだろうか。
但し、『日常とは切り離された世界』とは、必ずしも『夢やお伽の世界』というわけではないようだ。
平日、しかも一般企業では最も忙しい月曜日に来ているにもかかわらず、平日であることを思い出させない超混雑!。これがまず日常ではない。ほんの数分のために、待つときは120分以上待つアトラクション。ある意味これも異常といえる。朝から晩までいて、7個もアトラクションに乗れれば「今回は結構乗れたね」という発想が出る事態、日常の感覚ではない。『日常とは切り離された夢の世界』とは日常の感覚が麻痺した世界でもある。

しかし、この日常の感覚が麻痺した世界が、『夢の世界』であり続けるための運営側も大変なのだろう。
オヤジは『裏方』が好きである。しかしある意味ここには『裏方』がいない。『裏方』という役割のスタッフもここでは『キャスト』なのである。ゲストが『日常とは切り離された世界』を堪能するために『キャスト』(バイトがほとんどなのだろうが)は超日常的な職務を、マニュアル通りに淡々とこなしている現実があるのだ。
スイーパースタッフ(カストーデュアルというらしい)は掃除のほかに路面に絵をかいたり、掃除の仕草そのものがパフォーマンスなのである。
ディズニーランドがまだ新しかったころは、ごみが出たと思う隅から、さっと現われて、独特パフォーマンスで、手際よく掃除していく様に感動したものだった。

ディズニーリゾートのアトラクションを構成するパーツは、テーマに合わせたオリジナル品である。ガードレールや手すりなどは、その辺の道路やショッピングモールなどに使われている汎用品ではない。ここでも日常とは違う演出が成されている。

マジックランプシアターではマジシャンのシャバーンが言う、「はっきり言ってここは休憩所ではアリマセ〜ン」「大人はやっと座れてよかったーとか 思ってるんでしょう!!」娘がすかさず、図星でしょうというようにオヤジを見る。ある面ではその日常と現実を逆手に取って笑いに変えることも 忘れてはいない。

それは、ディズニーランドが開園したときからずっと受け継がれているディズニーリゾートの生命線であるに違いない。
でも、なんか開園当時と同じようで変わってきている気がする。
いつの頃からだろう。足元に落ちているごみ。以前のカストーデュアルなら、何処からともなくやってきて、掃除をしてしまう。初めてこちらが「ごみが落ちていたんだ」と気づくくらいだったが、今ではごみが散らかっていてもなかなかカストーデュアルが来てくれなかったりする。「ここにごみがあるぞ」とこちらから声をかけたくなってしまう。現実の世界に戻される瞬間。
来園を重ねるうちに、こちらが非日常に慣れてしまったのか。徐々に変化する絵の変化に気が付かないことが、トリックなどに使われる。今、開園当時のディズニーランドが突然現れたら、同じ風景でも今とは全く違った世界観であるのかもしれない。

サービス重視よりもコスト重視という恐ろしい悪魔の呪いは、この不況知らずの夢の国にもどんどん浸透してきているのだろうか。
現実という名の悪魔は、物語に出てくる悪魔のような人間くささは微塵もない。現実は何の感情も持たずに、人を蝕む。これからもディズニーのキャラクターたちには、その悪魔を打ち倒し、夢の世界を守ってもらいたいものである。

オヤジは心臓病もち。カミサンと娘はコースター恐怖症と強度の車酔い。パンフだけ見ていると、家族3人人気アトラクションはすべて”NG”になってしまう。というわけで、我が家では家族みんなでコースター系のアトラクションに乗ったことがない。確かに、こまない小さなアトラクションやショウやパレードを見ているだけで結構楽しめるのではあるが‥‥。
今回は、お父さんの運転よりぜった揺れないということを確約して、『インディジョーンズのクリスタルスカルの魔宮』にみんなで乗った。最初はギャーギャー言っていながらも、終わった後は「本当にお父さんの運転よりまし」とはしゃがれる‥‥おいおい、乗る前のは冗談だろうに!!
しかしこれで、少しは人気アトラクションに乗る気になったろう。今度またディズニーリゾートへ来たら、やっとスプラシュマウンテンに家族そろって乗れそうだ。
今回は逃した『トイストーリーマニア』のリベンジもある。何度も来ていながら、まだまだ新鮮味を多く残しているテーマパーク。
最後に家族には『クリスタルスカルの魔宮』よりもドキドキするアトラクションを家まで楽しんでもらう。


帰った後のこのけだるさは、自転車の130kmサイクリング以上である。それでもそんな疲れ切った中で、オヤジをして『また来たいね』といわせしめるディズニーリゾートは、やはり天晴れなテーマパークである。


‥‥家から30分の別世界。自転車で来れる別世界‥‥

ディズニ−シー真1枚位のせておいてもいいだろう‥‥
一応行ってきました!ということで‥‥

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