大型連休に入る前、牛久にある大仏様を見に行くことにした。
朝の家事・子供を学校に送り出してからの出発はAM8:30。

利根川を渡る路は江戸川を渡る四つ木橋からR6号をひたすら下る。16kmほどで、旧道の江戸川を渡る。景観工学的に整った松戸の風景、市川や川口のように周囲から浮き上がった不自然なストレスがない。
江戸川から24kmで6号大利根橋を渡る。上流側河川敷の横に広大に広がる低地は、かつての香取海に続く藺沼という巨大湖沼の名残として、近世まで残っていた湿地帯痕である。



さすがなにこれ根橋から10kmほどで牛久沼である。
単調な6号であるが、周囲には面白いものが点在している。







牛久沼手か牛久沼1らは30分ほどで牛久沼湖畔につく。
牛久沼。面積3.5㎢。ほとんど忘れていた景色だが。湖沼はイメージより小さい。
印旛沼・手賀沼同様、干拓により以前の大きさは失われているのだろう。
縄文海進のころは、ここも香取海の一入江であったが、縄文海進が終わり香取海が後退を始めると、堆積土などで印旛浦や手賀浦より早くに切り離され、大田沼と呼ばれる湿地帯を形成していたようだ。
うなぎ屋が多くあるが、牛久はうな丼発祥の地?なのだそうだ。



ここから大仏様まではは道がわからない。120mもある大仏様だ。高いものがないこの辺ならどこからでも容易に見えるだろうと思っていたが、波状の丘陵と杉林に邪魔され、容易に見つけられない。
岡見城址2トラス岡見城址1ASG−CM11に岡見城址というポイントが出てきた。西浦古墳めぐりで懲りたのだが、通り道なので行ってみる。
今回は地図の位置にピタリと碑があった。慰霊塔もあったので合掌。
陣屋跡の周囲には立派な土塁と空堀跡がはっきり残っていた。
この辺は佐竹と北条という敵対勢力の最前線だったらしく、この一帯の支配者岡見氏は北条側に付いて、さらに堅固な牛久城に移ったが、小田原の役での改易と同時にこの城も廃城となったらしい。


牛久大佛2牛久大佛1指す大仏様は目前なのににつからない。アトラスASG−CM11はナビではない。目的地と自分の位置を直線の赤い筋で結ぶ。赤い糸のみを頼りに仏に近づくのだが、幾度も引き返しの連続。仏への道は険しく遠い‥‥!。やっとのことで大仏様の側面に到達。さっきからお墓が多いと思っていたが、周囲はすべてお墓だ。
東京湾観音様と違い、立像の真下まで自転車を乗りつけ、記念撮影をすることはできない。観音様はやさしいが大佛様はその点厳しいのだ。
拝観券売り場の手前に自転車を停めて、広い苑内を歩いていく。平日にもかかわらず結構観光客がいる。




ギネスかし大きい!東京湾観音様(自由の女神と比較するつもりはない)が地上56mなので倍以上である。ブロンズ立像としては世界一で、ギネス登録されているのだ。
高さだけでなく救済力でもギネスに載るとありがたいのだが‥‥。
もともと大仏様は『牛久浄苑』という公園墓地の中の『浄土庭園』の中核であり、庭園に入ると『発遣門』『群生海』『本願荘厳の庭』『小動物公園』等仏教にちなんだ施設・エリアがある。‥‥『小動物公園』は仏教とは直接関係ないか‥‥







さて霊鷲山の間、最も気になったのはこれだけの大仏様、どうやって上がって、中はどうなっているのかということだった。
東京タワーの展望台とほぼ同じ高さだ、エレベーターはあるだろうと踏んでいたが、入るなりビックリ!。テーマパークのアトラクションみたいな世界である。いきなり暗闇と光の世界。なんとなくあっけにとられて、2階の建築に関する資料等を眺めているうちにエレベーター前へ。
実は大仏様は一番てっぺんまでいけないのだ。地上85m、胸のあたりの『霊鷲山の間』に上って仏舎利や、小さいガラス窓越しに景色が見えるだけなのだ。帰りもエレベーターになる。
冷静になり「撮影厳禁」の札がどこにもないことに気づいて、やっと最初の1枚。「1階撮っときゃよかった〜」と後悔!。
東京湾観音様は訪れる人に、そのすべてを見せてくれた(迷路みたいな通路1本まで)が、牛久大佛様は秘せる部分が多く、うわべだけ見せてもらったという感じ。どちらが自分を包み込んでくれているかといえば、やはり前者である。大きさではない。(もちろん容姿で判断してるんじゃないぞ!ホント!!)

蓮華蔵世界写経コーナーレベーターで3階まで降りる。蓮台のあたりだ。
『蓮華蔵世界』と言って胎内仏がおさめられているところ。まだかなり奉納者の名前のない仏像がある。
2階は広い写経場となっている。





蓮台から2蓮台から1から2階へ向かう途中に、蓮台に出られる階段がある。
真下から見上げる大仏様は大迫力である。
蓮台部からの景色。ここからでも十分見晴らしがいい。






群生海から餓鬼道‥‥?荘厳の庭で小休止。鎌倉時代を再現した浄土式庭園だそうだ。しかし、人が寄ってくるだけで、群がり口を開けて争う鯉の群れ。
浄土の鯉なんだから、もう少し優雅に佇んでもらいたい。これでは『餓鬼道』である。
最後に群生海から見る大仏様。この美しさでやっと救われたね。




園内の食事処でカツカレーを食べて出発。
竜ヶ崎飛行場竜ヶ崎飛行場号は路肩の整備が悪く結構怖いので、帰路は利根川まで南下し、印西・船橋を経由して帰ることにした。
散々大仏様にケチをつけたため、大きな仏罰が下った。もろ真正面からの強風。ごめんなさ〜い!
否!出発時の気象予報で出ていた風向と風速が当たったに過ぎない。帰りのペースが落ちるのは覚悟していたこと。
ヘリの離着陸が何度か見えたので、いってみる。
竜ヶ崎飛行場。こんなところに飛行場があるんだ。すぐ上を成田の大型旅客機が低空で飛んでいるのに。

牛久大佛本日の走行は19:00を回ってしまった。平日であることを忘れていたため、木下街道の大型車には怖い思いをした。

本日の走行 129.8km
牛久大仏様は荘厳で度肝を抜かされたが、やはり煩悩の塊であるおやじは東京湾観音様のほうが好きである。




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